すじこの毎日インドア

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『犯人に告ぐ』下巻の主人公は植草?

 

こんにちは!すじこです。

 

前回に続き『犯人に告ぐ』の感想です。

上巻をまとめると、

・主人公の巻島史彦は、幼児誘拐事件の捜査に失敗し記者会見で暴言を吐いてしまう

・幼児誘拐事件から6年後、警察は連続男児殺害事件の捜査に行き詰まり巻島を主軸とした劇場型捜査を行う

 

上巻は正直、時間があったら読むって感じだったんですけど下巻はとにかく早く続きが読みたい気持ちで一杯でした!

 

 

 

下巻はもう植草の裏切りに腹立ててましたね。だって裏切る理由が恋愛のためですよ?子供が死んでるんですよ?

過去にあまり自分になびかなかった相手が自分を求める様に気持ちよくなってるなんてね……。しかも相手の未央子は植草のことが好きだから求める訳ではなく、ライバル番組に負けないために事件の捜査内容をどこよりも早く知りたくて植草を求めてる訳で。

 

その裏切りに気づく巻島。何も反撃しないのか?とイライラしてたけど、植草の裏切りにより捜査に影響が出てきたため植草を嵌めることに。待ってました!!

 

ちなみにあまりにも植草にイライラしたため、頭の中で植草を岡田将生さんでイメージしたけどダメでした(笑)映画では小澤征悦さんが演じてるそうですね。

 

巻島の巧妙かつ大胆な罠に、未央子のことで頭がいっぱいの植草はまんまと騙される。未央子がやってるニュースライブでは世紀の誤報をしてしまう。その日から植草は未央子と連絡を取ることをしなくなるそうですが、未央子からしたら巻島ではなく植草に嵌められたと思いますよね。

過去のことで気づかないうちに恨まれるようなことがあって植草に嵌められた……と私が未央子ならそう思っちゃうな〜。未央子はそんなバカじゃないか。どっちにしろ未央子は植草を恨むことは間違いない。

 

 

植草の件も無事解決し、ついに見えない犯人まで近づいた所で孫の一平が誘拐される。6年前自分が失敗した幼児誘拐事件と全く同じ手口で。

犯人は幼児誘拐事件の遺族である父親なんですが、上巻の感想でも書きましたが恨む相手が違いますよね。この事件は犯人が見つかっていないため、怒りや後悔をぶつける相手を犯人からテレビで正義ヅラしている(ように見える)巻島になったんでしょうね。

孫を誘拐して巻島を刺しても何も変わらないし、気持ちが晴れることもないし、息子が帰ってくるわけでもない。やり場のない怒りはどうしたら良いのか。

 

同時進行で連続男児殺害事件の犯人が捕まる。6年前の事件は遺族や巻島の中では止まったままなのに対して、現在の事件は進展していく。巻島は片方から見たら息子が殺されるきっかけになった悪者で、片方から見たら犯人を捕まえてくれたヒーロー。同じ子供を失った親なのにね。

 

巻島は一命を取り戻し、6年前の事件の遺族である母親に泣きながら謝罪する。犯人だと思われていた男は、事件後引きこもりになって自殺したことを聞かされた母親はどんな気持ちになったんだろうか。自殺したのならもう永遠に捕まえることは出来ないし、夫は捕まるし。犯人は悲惨な人生だったってことが唯一の救いになるのかな。

 

ちなみに連続男児殺害事件の犯人を見つけたのは、6年前の事件でやらかしたチョンボの小川かつおだったのが嬉しかった。上巻でのカブトムシのおもちゃを発見した時の伏線回収してるし、名誉挽回出来て良かったなと。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!!